園長より

 現在、保育園にとって、大きな変革期を迎えております。戦後まもなく制定された児童福祉法の元、国民の強い支持を得ながら全国的にも保育園は普及し、保育内容も年を追うごとに充実してきました。

 しかし、平成25年度からの保育の大改革では、「制度としての保育園の改革」と「幼稚園と保育所を一体化する「総合こども園」の創設」が謳われています。「待機児童を解消する」目的であると関係機関は言っておりますが、本当に子どもに視線は向いているのでしょうか

 一方、現状としての子育て環境はどうなっているのでしょうか。

 今、保育園に求められているものは、保育園に入園してくる子どもさんや親御さんを対象とした保育や育児相談だけではありません。自宅で保育を受けている子どもさんや、親御さんの育児についての相談ごとなど、全部まるごと受けいれてほしいとの要望があります。

 子育てをする保護者のためにできることを行うため、当保育園でも「延長保育」「一時保育事業」「子育て支援センター事業」などを実施し、「就労支援」だけでなく、「子育て支援」としての機能を保育園は持ち合わせるようになりました。一方、その内容について、周知する努力が少なかったかもしれません。保育園での情報や制度については、インターネットなどをはじめとして、知りえることができます。しかし、個々の保育園について、「保育方針や保育内容・設備状況をもっと詳しく知りたい」のが皆さんからの要望ではないかと考えました。

 これまでは、どちらかというと保育園からは「お願いごと」ばかりで保護者に対して一方通行的でありましたが、保護者のニーズを捉え、「知りたい情報」を可能な限り提供することにし、園として説明する責任が生じるものと自覚して、このような形で「保育園のご案内」をする運びになりました。

 このホームページでは、保育園に入園されたご家庭はもちろんのこと、地域社会においての保育園を必要とする方すべてにご活用いただけばと考えております。

 

東石井保育園 園長

福田 久芳